日本の天皇杯に当たるドイツのカップ戦【DFBポカール】が1回戦を迎えました。2020年9月11日(金)に2試合が行われ12日(土)、13日(日)、14日(月)の計4日間で、全32試合中の30試合が行われました。
ブンデスリーガ1部の18チーム、2部の18チームはDFBポカール(ドイツサッカー協会管轄/全国)からの参戦となり、他の28チームは地域大会から勝ち上がってきました。3部リーグからは9チーム、4部リーグからは13チーム、5部リーグからは6チームがDFBポカール1回戦と戦いました。(※2試合はまだ行われていません)
6部以下のチームにも勝ち上がればこの舞台でプレーするチャンスはありますが、勿論容易なことではありません。4部リーグでプロチームとして活動しているクラブからしてもブンデスリーガのクラブとの対戦は、選手もファンもクラブもとても気合が入り、例年数試合の番狂わせが起こる大会でもあります。
DFBポカール1回戦の結果は以下の通りです。
※引用:kicker.de
今シーズンは以下の番狂わせが起こりました。
- アイントラハト・ブラウンシュバイク(2部)5−4 ヘルタBSC(1部)
- SSVウルム(4部)2−0 FCエルツゲビルゲ・アウエ(2部)
- SVエルバースベルク(4部)4−2 FC St.パウリ(2部)
- SVヴェーエン・ヴィースバーデン(3部)1−0 1.FCハイデルハイム(2部)
- ディナモ・ドレスデン(3部)4−1 ハンブルガーSV(2部)
- RWエッセン(4部)1−0 アルミニア・ビールフェルト(1部)
ドイツのカップ戦では基本的には下部リーグのホームグランドで試合が行われます。地区大会や地域大会も同様です。プロクラブは勿論、アマチュアクラブでもファンがグランド、スタジアムに足を運んだり、入場料を払って試合を観戦します。カップ戦は上位リーグと対戦する機会のある大会でもありますし、5部リーグなどのクラブからしてみれば、ブンデスリーガのクラブと対戦できることは公式戦とは言えど夢のような試合です。今シーズンはコロナの影響もありますが、例年では下部リーグの試合会場はほぼ満員となり、大いに盛り上がるとともに大きな収益ともなります。
まだ試合の行われていない5部の1.FCデューレン(対 バイエルン・ミュンヘン/リーグ戦王者/チャンピオンズリーグ王者)の試合はまさに夢の試合でしょう。1.FCデューレンには日本人選手も在籍していますので、楽しみな一戦となります。