ドイツと日本の指導者ライセンスについて比べてみました!! ~C級ライセンス編~

ドイツと日本の指導者ライセンスについて比べる第2弾は “C級ライセンス” についてです。

日本サッカー協会のC級ライセンス講習を受けたのが、10年くらい前になってしますので、ここでは概要を比べ、主にドイツサッカー協会のC級ライセンス講習会について紹介したいと思います。

 

まずは、概要について

日本サッカー協会

受講年齢 : 18歳以上

受講料  : 主催団体が決定する

講習時間 : 35時間 (講義:13時間、実技:22時間、指導実践含めて)

※日本サッカー協会;ホームページより

 

ドイツサッカー協会

受講年齢 : 16歳以上

受講料  : 約150ユーロ(約19,500円;1ユーロ:130円計算)

受講時間 : 75~90時間 (基礎課程、講義、実技、試験を含めて)

※Fussball-Verbwnd Mittelrhein;ホームページ と 実際に私が受講したとき(2016年冬)の状況から

 

 

日本とドイツの指導者C級ライセンスの違い

概要から違いを見つけるとしたら、年齢受講時間が両協会では異なります。

日本では18歳以上に受講資格が与えられるのに対して、ドイツでは16歳以上となります。指導者としてのキャリアは何歳からでもスタートできますが、資格講習会から得る経験と受講時に知り合う指導者仲間から得る経験が大きいと感じます。

受講時間も大きく関わりますが、大切なのはその内容です。

 

 

ドイツサッカー協会C級ライセンス講習について

地区協会ごとにC級ライセンス講習会が開催されます。私が受講したのは2016年の冬になります。10月24日からスタートし、約2か月弱後の12月17日に試験が行われました。1日の講習は約3時間45分で、約20日間、講義と実技で約半分づつ行われました。

※1日の講習の長さは予定表に書いてある時間で、実際には早く終わったり、休憩などの時間もありました。
※この講習の前に基礎課程で2016年2月17日~3月3日の間に約3時間の講習を5日間受講しました。

 

 

講義では、

“サッカーとは” から始まり、“各年代ごとに重視すること”“現在の子供の特徴”“各年代でのウォーミングアップ”“練習の内容や割合”“各ポジションの特徴” など全体の基礎となる部分を学びました。後半は、さまざまな質問→答え→意見交換指導実践のプレゼン→意見交換→講師の方のアドバイスという流れで試験対策と講習のまとめを行いました。

 

実技では、

“各テーマ;ドリブル、パス、シュートごとの練習”“様々なウォーミングアップ”“様々なミニゲーム”、などを行い、後半は、指導実践のテーマを受講者が行い、意見交換であったり、講師の方のアドバイス、修正だったりを行いました。

 

ゲーム分析の講義と実技があり、実際にU19またはU17の試合を分析するという講習もありました。分析した試合はU19,17年代のトップリーグで、私は1.FCケルンのU17の公式戦を分析しまいた。

 

試験では、

筆記試験口頭試験指導実践があり、指導実践では、地区トレセンの選手(10~13歳)を対象に指導を行いました(10~15分間)。他の受講者のテーマは忘れてしまいましたが、私は 【守備におけるロングボールの対応と2ndボールを拾う】というテーマで指導実践を行いました。

 

まとめ

講義と実技では、基本的なところを学んだのに対して、指導実践では、サブテーマ(ドリブル、パス、シュートなど単発の指導)ではなく、各受講者メインテーマとなる指導実践であったような感じがしました。

日本では細かい指導実践のテーマであったのに対し、ドイツではメインテーマであったように思います。また指導実践を受講者同士で行うのではなく、知らない子供に対して行うので、よりサッカーの指導をしている感じがしまいた。

子供は1日に5~8テーマ(1時間30分~2時間)くらい行っていたので、最初は探りから入り、雰囲気をつかんだら楽しみだし、後半は飽きる という態度が露骨に表れていました。