試合観戦:アイントラハト・フランクフルト育成;U19ブンデスリーガ、その他2試合

2018年11月10日、アイントラハト・フランクフルトの育成施設で行われた以下の試合を観戦してきました。

  • U19ブンデスリーガ : U19 対 1.FSVマインツ05 U19
  • U13練習試合    : U13 対 RCストラスブール U13(フランス)
  • U15ヘッセンリーガ : U14 対 カールベナーSV U15


・U19 Bundesliga Süd/Südwest(U19ブンデスリーガ 南/南西地区)

Eintracht Frankfurt U191.FSV Mainz 05 U19

【試合前の情報】

ホームのアイントラハト・フランクフルトU19 は勝ち点13で10位、対する1.FSVマインツU19は勝ち点19て3位についています。さらにフランクフルトマインツマイン川を挟んで約40kmの距離にある街ということもありダービー戦で両チームかなりの気合が入っています。

元から良くすべるグランドではありますが、この日は前日夜の雨でさらにすべるグランド状況でした。

アップはどの試合を見ても大きな差はなく、キックオフ30分くらい前から、フリーの時間 ~ 並んで動き、ステップ、動的ストレッチなど ~ ポゼッション ~ シュート ~ ダッシュ を各5分くらいでどんどん進んでいきます。

※アイントラハト・フランクフルトU19、U17の試合では入場料5ユーロがかかります。

 

【試合】

アイントラハト・フランクフルトは、4-3-3で中盤に運動量があり、テクニックのある選手を配置、トップの3枚は中央に強さのある選手、両サイドにスピードのある選手がいて、縦縦へのスピードサッカーを終始展開。

1.FSVマインツ05は、4-4-2の中盤はボックスまたは菱形でボランチ以外の3枚は流動的に動いているのが特徴的でした。サイドに揺さぶってというよりは、ボールサイドを手前と裏などをうまく使い、後ろから選手がどんどん走ってくるイメージでした。左サイドの中盤が斜めに走り、右サイドの裏へと抜け出す場面も何回か見られました。

アイントラハト・フランクフルトのキックオフでスタート。バックパスをセンターバックがボランチへパス、このパスを開始からプレッシャーを欠けてきたマインツの中盤の選手に奪われ、そのままシュート。開始早々の失点がさらに決勝点となり、ダービー戦は1.FSVマインツに勝利に終わりました。

結果論ではありますが、どの国でもどんなリーグでも開始早々のバックパス、グランド状態の悪いなかでのバックパスは危険なんだと再認識させられました。


Eintracht Frankfurt U13Racing Staßburg U13 (練習試合)

2018/2019シーズンのU13とは2006年生まれの子供たちで、年明けの2019年に13歳を向かえる子供たちです。ですので、このときは11、12歳で日本では小6と中1の早生まれの年代に当てはまります。

日本ではなかなか難しく、ドイツ(欧州)で可能なのは国際経験でしょう。この日はフランスのチームとの練習試合。

ドイツはデンマーク、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランス、スイス、オーストリア、チェコ、ポーランドと陸続きで接しています。練習試合や単発で行われる大会などにはドイツ以外の国のチームも参加することがあります。

【試合】

この日は30分を3本行い、結果は5-5(1-2、2-2、2-1)の引き分けでした。

両チーム、攻撃はゴールキーパーからしっかり繋ぎ、守備では前からガンガンプレッシャーをかけていました。良いポジションで良い判断でかわしていくRCストラスブールに対して、個々の早い判断と技術、2~3名のコンビネーションで相手のプレッシャーをはがしていくアイントラハト・フランクフルト。さらに個々の特徴もあり、観ていてとてもおもしろい試合でした。

RCストラスブールの印象としては、技術だけでなく、戦術面でも理解があり、良い判断をするなぁ。というのと、ボールがあるなしに関わらず、動きにキレを感じました。守備面では手を使ったり、後ろからひっかけたりという場面も多々見られました。

プレーの正確さ、スピード、場面的、戦術的判断など個々の部分を見ても育成年代では大切なことはありますが、指導者としてはコレというのはなく全て大事で、どんな練習で何を求めるかが問われると思います。なので、楽しい部分でもあります。

個人的な意見では、日本ではスピードと戦術的判断の部分が課題かなと感じます。正確な技術はもちろん大切ですが、結局試合ではスピードや判断などが求められるので。


U15 HessenligaEintracht Frankfurt U14Kalbner SV U15

【試合前情報】

U15ヘッセンリーガU15リーグの2部リーグに相当します。(1部はレギオナルリーガでアイントラハト・フランクフルトU15が参戦している)U15リーグではありますが、アイントラハト・フランクフルト含め3チームはU14チームで参戦しています。

試合前の両チームの状況は、アイントラハト・フランクフルトが勝ち点23で5位、対するカールベナーSVが勝ち点8で12位。アイントラハト・フランクフルトとしては負けられない一戦でした。

【試合】

結果は3-3(1-2、2-1)の引き分け。アイントラハト・フランクフルトが失点した場面は、クロスからのオウンゴール、PK、コーナーキックからと格下の相手にありがちなパターン。さらに最後のコーナーキックからの失点は試合終了間際の時間帯でした。


【余談】

アイントラハト・フランクフルトのU14は昨シーズンにU13で一緒に練習をしていた子供たちで、多くの選手が引き続きU14でプレーしています。練習や試合を観に行くと子供たちも保護者も明るく挨拶をしてくれます。

さらにこの日は、残念ながらU14に残れなかった選手が保護者と試合観戦に来ていました。望む移籍とやむを得ない移籍とがここドイツではあります。この子にとっては残りたかったけど、残れなかったとやむを得ない移籍で、今は違うチームでプレーしています。しかし、新天地で頑張り、またこうして会えるのはとても嬉しいことだと感じました。

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