ドイツ生活6年目を振り返る;2019年編

2014年の4月にドイツに渡ってから、丸5年が経ち6年目も終わりを迎えようとしています。2019年は今までのドイツ生活のなかで1番大変な年だっとように感じます。

2018年末に就職をしましたが、なかなか条件が合わず転職を決めたのが2019年の頭でした。この時点で状況は、滞在許可は約2年(就労ビザ)所属チームはない(チーム探し中)状態でした。

2019年1月:

就職したところでは朝から午後まで働き、夕方からサッカーの指導と考えていましたが、実際に働いてみると当初の話とは違い、夜の勤務も多く、シフトも不明確のため、練習どころかチームを見つけることも困難だったため、転職を決めました

2019年2月;

新しい職場探し、チーム探しは継続中でしたが、指導者仲間を通じて地区トレセンでサッカーに関わることが出来ました。生活は大変でもサッカーに関われることで救われたのは事実です。

2019年3月;

友人を介してフランクフルト市内で転職先が決まりましたが、ここからが大変な時期へと突入となりました。転職先と契約書を交わし同時に職場へ退職の手紙を送りました

※ドイツでは就職後の6か月は試用期間ということで、雇用者、または被雇用者ともに2週間前に退職の手紙を出せば大丈夫なのです。6か月を過ぎると3ヵ月前には伝えなければなりません。

2019年4月;

4月中旬で職場を辞め、5月頭から新しい仕事を始められるように準備(労働許可の取得)を進めていましたが、なかなか契約書以外の書類が届かないので確認してみると、急に『やっぱり雇えません。。。』との返信を受けました。。。

  • ドイツで働き初めは【職場と役職等】がビザ(滞在許可)に記載されているため、転職する場合はビザの書き換え(新しい職場での労働許可の取得)が必要となります。
  • 友人を介していて、雇い主も知り合いで、契約書があるから大丈夫を考えていました。しかし、労働局に提出する雇用内容の証明書などの書類も合わせてもらい、外国人局へ提出し、許可が下りるまでは安心してはいけません。。。

お金とのバランスがありますが、職はないですが、時間は大いにあるので、トレセン指導者が行っているサッカーキャンプに参加したり、ブンデスリーガのアカデミーの練習を見学したりすることは出来ました。

転職先が決まってから、チーム探しと考えていまいたが、同時にチーム探しも行うことにしました。

2019年5月;

日本人の知り合いに状況を説明して、解決策を見つけようとしましたが、『やっぱり雇えない。』と言い出す職場では信用もなく、争っている時間ももったいないので、新しい場所を探すことにしました。ラッキーなことに日系企業が人材を探しているということで、面接を経て、内定をもらいまいた。

指導するチームも決まり、少しずつチームに関わり2019/20シーズンへ向けての練習も始まりました。

2019年6月;

日本からサッカー仲間が遠征に来ているということで、オランダ初上陸しました。オランダといってもドイツとの国境沿いなので、パスポートのチェックもなければドイツ語も通じます。

今度は契約書も交わし、雇用内容の証明書ももらい、外国人局への必要書類も全て提出しました。あとは労働局の審査があり、労働許可をもらうだけという状況となりました。

2019年7月;

労働許可が下りるのを待っている状態は続いていましたが、7月中旬過ぎに1本のメールが届きました。『申し訳ありませんが、他の人材を雇ったので、今回の話はなくなりました。。。

「2回も続くかね。。。」と正直思いました。今回は雇用側からの話で、日系企業で、書類も全て提出していましたが。。。

しょうがないので、また別の場所を探すこととなりました。この段階ではドイツ企業の方が雇用のうえでの信用度は高いのかなと思い、ドイツ企業への就職を目指し、就活が再スタートしました。

7月末からチーム練習が開始されたので、保護者の方も協力してくれて、いろいろと就職先を当たってもらえることになりました。

2019年8月;

日本でもそうですが、サッカーと仕事のバランスは難しいと感じました。ドイツではサッカーの指導者はトップレベル以外はほどんどが正規雇用ではないうえに、もらえるお金も日本のアルバイトより少ないことが多いです。

また仕事を探すうえで「サッカーの練習や試合があります。」はこちら側の勝手な条件のため、夕方の練習には間に合いたい。週末の試合には帯同したい。などの条件を言っていると必然的に仕事を見つけるのは難しくなります。

しかし、サッカーに関われないのであればコッチにいる意味もないので、仕事とサッカーの両立は頭に入れながらの就活は続いていました。

  • ドイツ語と英語の語学レベルの無さは仕事を見つけられるチャンスをかなり狭めます。
  • アルバイト契約なら。月に〇〇〇€くらいまでなら。という話はいくつか保護者の方が持ってきてくれました。

2019年9月;

1つの会社で働くのではなかなか条件が厳しかったですが、厳しい条件をいくつか合わせることで何とか解決策を見つけることが出来ました。

正規雇用:Vollzeit(フルタイム) ⇒ 収入も安定し滞在許可も下りるが、サッカーの時間との条件が合いずらい。(成人の練習は19時30分くらいから始まることが多いので、18時まで仕事をしても間に合うが、子供たちの練習はもっと早い時間(16時~、17時30分~など)から始まるので間に合わない。

Teilzeit(パートタイム) ⇒ 滞在許可は下りないが、ある程度の収入は見込め、社会保障などもしっかりしている。時間も正規雇用より少ない。

アルバイト契約 ⇒ 収入は少なく滞在許可は下りないが、働く時間は少なくサッカーの時間が取れる。

ということで、パートタイムとアルバイトの2つの会社で働き、滞在許可と労働許可を申請することにしました。幸いに2つともサッカーに理解のあるところだったので、サッカーの時間もしっかり確保することが出来ました。

9月末にはすべての書類を外国人局に提出し、あとは労働許可を待つのみをなりました。

2019年10月;

ライセンス取得の方も再開となりました。現在はドイツサッカー協会B級ライセンス(UEFA-Bレベル)を保有し、次のエリート・ユース(Elite-Jugend)受講資格を満たすための準備段階です。

現在保有しているライセンス更新のための講習会や、次の受講資格を満たすためにトレセン活動への参加などを行い、次回のB級ライセンスのテスト(再テスト)に向けて準備をしています。

※ドイツではB級ラインセンスから受講することができます。以降はテストの結果によって次のレベル(エリート・ユース)を受講できるかが決まります。

  • 不合格
  • 合格(次のライセンス受講基準に満たしていない)=再テスト
  • 合格(次のライセンス受講基準に満たしている)

10月末、やっと無事に労働許可をもらい、収入・仕事・ビザ(滞在許可)問題が一旦解決となりました。

※約2年間はビザ(滞在許可)に記載されている職場でのみ働くことが許可されており、約2年後からドイツ全土で働くことが許可されます。さらに数年働くと永住ビザ取得と言う流れになります。

2019年12月;

フランクフルト地区U15の4部リーグに参戦しているチームも無事に1位で前期を終えることが出来ました。

アスレティックトレーナーの勉強を行い、資格を取得した専門学校『東京スポーツ・レクリエーション専門学校:海外研修』の現地サポートもありました。学生当時はスケジュールと金銭的に厳しく国内研修に参加しましたが、卒業してからも関われることを嬉しく思います。

そして、今回の冬:正月は日本で過ごしました。一時帰国は約1年半ぶり、正月は約4年ぶりでしたので、久しぶりに親戚で集まることができ、最高の時間を過ごすことが出来ました。

 

2020年はチーム活動を中心に、B級ライセンスの再テスト、様々な講習会への参加を考えていますが、どうなったかは約1年後に振り返りたいと思います。

2020年1月:Twitter(@TakeruArai83)も始めたので時間があるときに見てもらえたら幸いです。相変わらずサッカーに関することが中心にはなるかと思いますが、ブログよりは気楽な感じで現地情報を発信していければと思っています。

2019年、いろいろな方にお世話になりました。ありがとうございました。

2020年、これからも宜しくお願いします。