2019/20シーズン;第16節 対 JFV Seligenstadt / 団子サッカーにならないドイツの子供たち

先週に引き続き今週末もリーグ戦が行われました。前期を首位で折り返しましたが、前節は上位対決を2-3で落としてしまいました。今節の相手はリーグ最下位のチームでしたが、無事に7-0(2-0・5-0)で2020年初勝利をあげることが出来ました。

様々な課題が多いU15、4部リーグですが、勝利を重ねることで自信と楽しみを積み重ねるのもひとつのかなと感じています。

Spvgg.05 Oberrrad 7(2-0・5-0)0 JFV Seligenstadt

第16節(15試合)終了時点;勝ち点36(1位)12勝3敗0分 ※全13チーム/24試合

 


私たちの前にU9のチームが試合を行っていました。U9はハーフコート弱(約40m×35m7対7で試合が行われます。

ルールの部分では、

  • GKへのバックパスは手で取ってもOK
  • ファールスローは基本的に取らない
  • 審判はいない
  • オフサイドはなし

と言った感じになります。

ドイツに来て感じたことは、団子サッカーをあまり見ないことです。U9(9~7歳)と言えば日本では小学生1~2年生にあたります。まだまだ団子サッカーになってもおかしくない年代ではないかと思います。

では、なぜ団子サッカーにならないのでしょうか。

※DEUTSCHER FUSSBALL-BUND GRAFIKPROGRAMM FÜR TRAINER/INNENにて作成

 

写真の状況はおおよそ図の通りで、青3のフリーキック時のそれぞれの選手のポジショニングです。それぞれ良い位置にいるのはないでしょうか。場面的にはボールが止まっている状態ですが、流れの中でも良いポジションを取っていた場面を多く目にしました。

この年代の練習では、『動き』、『1対1』、『シュート』、『ゲーム』あたりをメインに行っているところが多い印象です。その中で、『動きと1対1』を組み合わせたり、『パス+シュート』、『動き+パス+ドリブル』など一つのみに特化するのではなく、いろいろなプレーを組み合わせた練習を目にすることがあります。

なぜ団子にならないのか?という疑問の個人的な見解としては、

  • パスの意識があるので、ボールに寄らなくてもボールが来る
  • シュート練習のなかで、キックのチカラが身に付き、逆サイドへもボールが来る
  • それぞれのポジションとその役割をなんとなくわかっている

のではないかと今が考えています。

 

逆に言うと、少し大きくなった年代では日本でよく見る流動的、ポジションチェンジなどといった場面はあまり見ることが少ない気がします。

サッカーは進化を続けるスポーツですが、まだまだ日本とドイツの違いや、それぞれの課題と長所など意識的に探していき、今いる現場に活かし、さらに日本へと情報発信できていければと思います。