日本にもサッカー指導者のライセンス制度がありますし、ドイツにも同様に制度があります。どちらが良い悪いという話ではなく、今回は指導差ライセンスのピラミッド図を比べてみたいと思います。
まずは両サッカー協会のライセンス制度をご覧ください。
※日本サッカー協会;ホームページより
※ドイツサッカー協会より
S級を最上級資格として、両協会とも5段階にそのレベルが分かれています。
日本は:S級 → A級 → B級 → C級 → D級
ドイツは:Fußball Lehrer(UEFA プロレベル:S級) → Trainer A-Lizenz(UEFA Aレベル) → DFB-Eliete-Jugend-Lizenz(UEFA Bレベル) → Trainer B-Lizenz(UEFA Bレベル) → Trainer C-Lizenz(UEFA グラスルーツ)
と分かれています。ドイツはそれぞれUEFAのライセンスとも相互性があります。ドイツのS級相当はフースバル・レーラーといい、“サッカーの先生”と訳されます。
またU19,17のトップリーグ(ブンデスリーガ)の監督はA級以上の資格が必要であったり、成人5部リーグの監督をしたければ、B級以上の資格が必要となります。
ドイツではB級から受講が可能ですが、募集人数に限りがあるためにすぐに埋まってしまいます。申し込み方法はインターネットでの申し込みとなるので、事前の情報収集や毎日のチェックが鍵となります。
私が受講した協会では、前期と後期に1回ずつ、年に計2回試験が設けられていました。※B級は全4回の講習があるのですが、そのうち3回目と4回目(=試験)の講習は子供の指導対象、大人の指導対象で分かれます。試験は子供の指導対象で前期と後期で1回ずつ、大人の指導対象でも前期と後期で1回ずつになります。
B級より上の受講を希望する場合は、各ライセンスの試験で一定以上の点数を取らなければ、次の受講資格をもらうことができません。またトレセン活動やブンデスリーガなどのクラブでの指導が義務付けられています。
私の印象では、B級まではそこまで難しくなく、落とす資格ではないと感じました。C級では30名くらい、B級では20名強が受け、90%以上が合格していたと思います。B級から受講可能ということで、お父さんコーチから元プロ選手、本格的に指導の道へ行きたい人などさまざまな人が受講していました。
お父さんコーチなど、中にはB級を最終目標としている人も多かったです。
※私が受講した場所は、C級:Fußball Verband Mittelrhein の Kreis Rhein-Erft、B級:Fußball Verband Mittelrhein になります。
※現時点で私は日本サッカー協会C級 → ドイツサッカー協会C級 → ドイツサッカー協会B級 まで受講したなかでの話となります。
後日、C級とB級のライセンスについて詳しく書きたいと思います。