2014年にドイツに来てから、アマチュア選手、指導者として7クラブに関わりました。指導者として関わったクラブはケルンで2クラブ、フランクフルトで2クラブとなります。
選手でドイツにいる人は多いですが、指導者となるとかなり人数は少ない印象です。ひとつの情報として今回は、
それぞれどういった経緯でチームに入ることが出来たか を紹介したいと思います。
FC Rheinsüd Köln 2010
2015/16シーズン:E1(U11の1軍)、2016/17シーズン:D5(U12の2軍)で2シーズンお世話になったクラブです。ドイツの指導の原点であり一番お世話になったクラブです。ライセンス取得のときもいろいろと助けてくれました。今でも当時の監督とは交流があり、いろいろとお世話になっています。
経緯;
ケルンで家を見つけたとき、前に住んでいた人が日本人でした。部屋の受け渡しなどをしているときに日本人で飲み会があるという話になり、参加しました。そこに私より先にドイツにいたサッカー関係者に会い、ケルンで指導できるチームを探していると相談したところ、彼が所属しているチームを紹介してくれました。最初は2軍(9部)でプレーしながらチームメイトや監督と知り合い、2015/16シーズンは成人チームのチームメイトが指導をしているチーム、2016/17シーズンは成人チームの監督が指導しているチームに入ることが出来ました。
DSK Köln
アマチュア選手として当時7部リーグでプレーしていたケルンのクラブです。2016/17シーズンにトップチームとU7-11の子供たちのコンディショニングトレーニングを見させてもらいました。(サッカーの指導はラインズードのまま)
経緯;
ラインズードの監督がDSKに移籍するということでついて行きました。チームに入ってからは監督やクラブ関係者に直接コンディショニングの指導をさせてもらいたいと話をして指導する機会をもらいました。
Eintracht Frankfurt
長谷部選手が所属していることで日本でも認知があると思います。過去には乾選手や高原選手、稲本選手などが在籍していました。2017/18シーズンにU13の指導に関わらせてもらいました。
経緯;
私がアスレティックトレーナーの勉強のため在籍していた東京スポーツ・レクリエーション専門学校とアイントラハト・フランクフルトは2014年より教育提携を結んでいます。2017年のドイツサッカー協会B級ライセンスを取得したくらいに同時の担任に連絡をして、学校を通じてクラブに繋いてもらいました。その後は面接を経て、最初は年内、その後はシーズンの最後まで実習生と言うカタチでクラブに関わらせてもらいました。
Spvgg.05 Oberrad
来シーズン(2019/20シーズン)より指導するクラブです。アイントラハト・フランクフルトとはパートナークラブ関係にあり、育成年代ではアイントラハト・フランクフルトへの練習参加や練習試合、アイントラハト・フランクフルトの指導者がオーバーラートに来て指導を行ったりしています。
経緯;
2018年10月にドイツに戻ってからはお世話になったアイントラハト・フランクフルトの監督に指導するチームのついて相談していました。2017/18シーズンは関わっているチームに集中していたため、他のカテゴリーの練習を見る機会はそこまで多くありませんでした。ちょうどよい機会だったので、U10-14を中心に練習見学をしていたところ、保護者のひとりに話しかけられました。
保護者:「息子でもいるの?」 私:「いないよ。指導者をしていて、昨シーズンはココで指導していたんだけど、今シーズンはチームに残れなくて、見学しているんだよ。」
保護者:「そうか。でも、指導者は指導しなくちゃ。」 私:「確かに。」
保護者:「いいクラブがあるから紹介してあげるよ。」 私:「本当に!? 是非‼」
ということで、その保護者の方からクラブの育成部長を紹介してもらい、育成部長と直接話をして、今回のチームを指導することになりました。
まとめ
先にいていろいろ情報を持っている日本人、アマチュアでプレーしているチームメイトからの紹介、練習見学をしてるときの保護者からの紹介とチームに入るまでの経緯はそれぞれです。
その他にはライセンス講習会で知り合った指導者仲間からの情報もとても大きいです。シーズンが変わるころには情報がまわり、「指導者を探している。」や「来季はどうするの?」などの連絡がよくあります。
あとは直接クラブにメールを送ったり、グランドに行って直接交渉したり、飲み仲間やタンデムパートナー(語学を学ぶ仲間)、住人がたまたまサッカー関係だったりするかもしれません。
プロ、アマチュア選手のみでなく、指導者も成績を残すことで上のカテゴリーのクラブからオファーをもらったりします。
キッズ、育成年代、強化年代、成人などで指導者に求められるものも変わってきます。またコンディショニングの部分やGKとなるとさらに専門的になり、ドイツ語での専門用語や感覚、イメージを言葉で伝えなければなりませんので、チームを探すとなると状況は異なるかもしてません。
今回は育成年代の指導者としての情報をひとつお伝えしました。