コロナ中断期間を経て、現在のフランクフルトは制限の中で活動が再開されています。2019/20シーズンは途中で打ち切りとなり、公式戦は終わりました。
クラブの各チームは来シーズンに向けて動き始めていて、選手個人もクラブに残る選手、移籍していく選手とそれぞれのシーズンに向けて動いています。
私たちのクラブはアイントラハト・フランクフルトと育成年代におけるパートナークラブ関係にあり、クラブの役割のひとつに選手育成と排出があります。アイントラハト・フランクフルトはもちろん、近郊のNachwuchsleistungszentrum(ドイツサッカー協会公認ユースアカデミー=育成強化センター)へも選手を輩出しています。
クラブとしての今シーズンの成績と成果(2019/20)
成績(1軍のみ)
- U19(4部リーグ/全6部):13位(全14チーム)残留
- U17(5部リーグ/全6部):3位(全12チーム)昇格ならず
- U15(4部リーグ/全6部):1位(全13チーム)3部リーグへ昇格
- U13(1部リーグ/全3部):1位(全14チーム)
- U11(1部リーグ/全2部):1または2位(全10チーム)※1試合少ない状態、1位とは勝ち点は同じで得失点差で2位のままリーグ打ち切り)
- U9(1部制)順位なし
参戦しているリーグと順位を見ていただければ分かる通り、U13以下に特に力を入れていています。U15も来季は3部リーグを戦い、目標は2部リーグとなっています。今後はB-Jugend(Bユース:U17/16)からC-Jugend(U15/14)、D-Jugend(U13/12)、E-Jugend(Eユース:U11/10)の範囲でも選手輩出がクラブの役割のひとつとなります。
Nachwuchsleistungszentrum(ドイツサッカー協会公認ユースアカデミー=育成強化センター)へ選手輩出
来シーズンは計19名の選手がブンデスリーガのアカデミーやドイツサッカー協会公認ユースアカデミーのクラブへと移籍していきます。各チームの主力選手が移籍してくことはクラブ、各チームから考えると戦力的にはマイナスなりますが、選手が希望して、クラブに適正だと判断された場合には喜んで送り出します。
アイントラハト・フランクフルト(6名)
来季のU15(1名)、U14(2名)、U10(3名)
トップチームはブンデスリーガ1部に参戦。長谷部選手と鎌田選手が在籍している。アカデミーチームもそれぞれのトップリーグに参戦してるヘッセン州の強豪クラブ。
1.FSVマインツ05(3名)
来季のU11(1名)、U10(2名)
トップチームはブンデスリーガ1部に参戦。過去には岡崎選手や武藤選手が在籍していた。アカデミーチームもそれぞれのトップリーグに参戦している。ラインラント・プファルツ州に本拠地を置いているがヘッセン州との州界に位置していて、育成にも定評があるのでこの地域の有望な選手が集まる。
SVダルムシュタット98(6名)
来季のU14(3名)、U13(1名)、U10(1名)など
トップチームはブンデスリーガ2部に参戦。15/16シーズンから2シーズンはブンデスリーガ1部に参戦。育成年代においてもヘッセン州の強豪クラブのひとつである。
FSVフランクフルト(4名)
来季のU16(1名)など
トップリーグはレギオナルリーガ(4部)に参戦。アイントラハト・フランクフルト同様にフランクフルトを本拠地としているため育成年代においてはダービー関係にあるがFSVフランクフルトとアイントラハト・フランクフルト間で移籍することはよくある。
キッカーズ・オッフェンバッハ(2名)
来季のU10(1名)など
トップチームはレギオナルリーガ(4部)に参戦。16/17シーズンから3シーズン在籍していた澤田恒選手は2019年7月に湘南(J1)へと移籍した。フランクフルトとオッフェンバッハはライバル関係にあり、サッカーにおいても同様で育成年代において年齢に関わらず、常に激しい戦いとなる。
もちろん全ての選手が希望するクラブへ移籍できる訳でもなく、今回移籍していった選手たちにも厳しい競争が待っています。サッカーのみを考えても将来どうなるかは誰にもわかりません。
強豪クラブでプレーしたいと望む選手を私たちのクラブを経由して輩出する。もし強豪クラブの競争に敗れてしまっても、私たちのクラブで受け入れ、次に繋がるように一緒にサッカーに打ち込む。このことが私たちのクラブの立ち位置であり、役割ではないかと考えます。