さまざまなミニゲームを考える

 

 

 

トレーニングにおいて、 ルール設定 と オーガナイズ設定 はとても大切である。

この2つでさまざまな状況を作ることができて、さまざまな経験をすることができる。

 

 

 

今回は、ミニゲーム5対5(GK含む)

⇨ 計18名(16名のFS、2名のGK)

でのミニゲームのルール設定を紹介します。

 

 

 

 

 

オーガナイズも、

大きさ( 深さ 、 幅 ) 、 ピッチの形 、 時間

の組み合わせで多くの状況を作ることができる。

 

 

 


 

 

チームA と チームB  が試合(チームCとチームDが控えている)

チームA が 右側に攻めている

チームA が 勝利した場合、、、

 

 

 

上記2つは勝利したチームAが引き続きボールを保持して、

新しいチームが守備からスタートする場合

 

(上:チームAの攻撃方向が変わる)チームA:攻撃から攻撃

= チームA は、

相手のプレスを受けるまで、スペースと時間がある。攻撃方向が変わることで崩れた配置のなかでそれぞれの役割とポジショニングを把握する必要がある

= 新しいチーム( C )は、

両チームの間にはスペースがあることが予想されるので、守備側は前線へのプレッシングとともにそれぞれのマークや配置を移動中に把握する必要がある

 

(下:チームAの攻撃方向はそのまま)チームA:攻撃から攻撃

= チームAは、

ボールをピックアップする必要があるが、同時に背後からのプレスを受けていることが予想できるので、背後の把握、プレスの回避が必要となる

= 新しいチーム( D )は、

ボールの位置、相手の位置を同一視野で把握しながらプレスをかけることができる。

 

 

 

 

 

上記2つは勝利したチームAが守備側となり、

新しいチームがボールを保持した状態でスタートする。

 

(上:チームAの攻撃方向はそのまま)チームA:攻撃から守備

= チームA は、

そのままハイプレスをかけることができる。プレスをかけることと相手ロングボールの回避対策が必要と予想できる

= 新しいチーム( D )は、

プレスを受け、スペースと時間がない状況でのスタートが予想される。幅と深さを利用して、プレスの回避、または前線のスペース活用を考えることができる。

 

(下:チームAの攻撃方向は変わる)チームA:攻撃から守備

= チームAは、

ボールをピックアップする必要があるが、同時に背後からのプレスを受けていることが予想できるので、背後の把握、プレスの回避が必要となる

= 新しいチーム( C )は、

ある程度スペースと時間がある状況でスタートすることが予想できる。一気に高い位置にボールを運ぶのか、相手を待ち受けるか、深さ、幅、サイド、中央など様々な攻撃オプションを持ってスタートすることができると考えられる。

 

 

 

 

 

上記2つは決まったスタート設定のため勝敗によって、

異なった状況でのスタートとなる。

 

(上:新しいチームのスタート側は決められている)

チームAが勝利した場合は、押し上げとマークと配置の把握が必要で、

新しいチームはスペースと時間ある状況でのスタートとなる。

 

チームBが勝利した場合は、ハイプレスをかけることができる。

新しいチームはスペースと時間ない状況でのスタートとなる。

 

(下:一度区切り、整った状況でのスタート)

勝ち残っているチーム、体力の消耗あり

新しいチームは、2試合の休憩後の試合

 

 

 

 

 

トレーニングの最後のセッションでミニゲームを行うことは多いと思います。

そのゲームをチームで共通認識を持ち、その日に行ったセッションが活かせるようなルール、オーガナイズ設定で行うことで練習の質は大きく変わるのではないかと思います。

一番試合に近い状況で行うことができるので、各トレーニングセッションの再確認とチーム状況の評価にも繋がる時間であると思います。

そのミニゲームをこだわった週、こだわったシーズンで考えると獲得できる経験の差はとても大きくなるのではないでしょうか。