選手移籍のメリットを考える

 

 

 

2024/25シーズンも終盤となり、リーグ戦においては、順位、昇格、降格などが気になるところで、

選手個人としては、来シーズンをどうするか徐々に決めていきたいところです。

 

 

 

◯ドイツにおける選手移籍


ドイツでは選手移籍は頻繁に行われており、ルール的には年に2回(夏と冬)に移籍が可能です。

チームが持ち上がり、ほぼ同じメンバーで新シーズンを迎えることもあれば、ほぼ入れ替わり全くの新しいチームとなることも珍しくありません。

1名も選手が入れ替わらない。というのはほぼないのではないかと思われます。

 

 

同じチームで何年もかけて昇格していくというよりは、移籍によってステップアップしていくという考えが多いと思います。

※成人カテゴリーは別
成人は成人カテゴリーで1つのみ。
その中でブンデスリーガ1部から地区の10部リーグ(地域によってリーグ数は異なる)とピラミッド式にリーグが分かれている。
※ユース以下はU19から2年ごとにカテゴリーが分かれており、それぞれピラミッド式にリーグが分かれている。

 

 

 

移籍の理由

 

シーズン前(夏)に考えられるのは 希望のチームでプレーしたい が主に考えられる理由かと思います。

 

  • 上のリーグを目指している選手にとっては、希望のリーグに参戦しているチームでのプレーを希望する
  • 出場時間が少ない選手は、出場時間を獲得できる可能性の高いチームでのプレーを希望する
  • 新シーズンの監督がどういうサッカーをするか明確な場合は、そのサッカーが自分に合っているかどうかによって決める

 

 

全ての選手が移籍を希望するわけでもなく、希望した選手が全て思い通りにいくわけではありません。

 

1)選手が移籍を希望 またはチームが来シーズン登録しないことを選手に伝える

2)新しいチームを探し練習参加 またはチームから練習参加の誘いを受ける

選手の人となり、実力を知っている場合は練習参加などなしでチームが決まることもある

3)選手(保護者)とチーム/クラブが合意して移籍が行われる

 

 

ここに🇯🇵日本と🇩🇪ドイツの違いがあり、個人的には日本でもこのような流れができた方が、プラスになる部分も多いのではないかと感じます。

チームを決めるときも基本的にはセレクションではなく、練習参加を数回行い、決定します。

 

 

選手は、

チームのレベル感や雰囲気、行なっているサッカー、監督が求めれいるもの などを知ることができ、

 

チーム側は、

選手がどの練習でどのようなパフォーマンスを発揮するか、何かを伝えた時の適応力、まわりの選手との相性、練習前後の雰囲気 などを知ることができます。

 

 

よって、入ったは良いが合わない(選手側/チーム側ともに)ということが起こりにくいのではないかと思います。

 

 

サッカーはチームスポーツであり、複数で行われるスポーツです。様々な戦術もあれば様々な練習方法、狙いがあります。

それは、 正しい/間違っている ではなく、ただの 違い です。

 

成長を考えると選手とチームのサッカー価値観や考えが合っている方がとともに切磋琢磨して進んでいけるのではないかと思います。

 

 

 

 

◯指導者も移籍によってステップアップ


 

指導者も同様に同じクラブで指導する人もいれば、移籍するこもあります。

 

 

元プロ選手、ブンデスリーガのアカデミーで指導者としてのキャリアをスタートする場合以外で、

指導者としてステップアップを考えている人は、長く同じクラブにいるより、移籍していく人が多いでしょう。

 

 

どのようにステップアップしていくかというと、、、

 

 

大学で学び、実習によってクラブに関わりクラブに入る。

ライセンス講習などで知り合った人との繋がりでクラブに入る。

指導者仲間の繋がり、スポーツダイレクターなどの繋がりでクラブに入る。

監督として、リーグで結果を残し、クラブに引き抜かれる。

 

などが考えられます。