日本では確定申告と言えば、フリーランスなど向けで会社員の方は個人では行わずに会社が処理してくれるケースも多いかと思います。
ドイツにも確定申告があり、フリーランスの人は勿論、会社員も個人で確定申告をすることが出来ます。(ドイツではEinkommensteuererklärung=所得税申告⁉︎と言い、5月31日までに管轄の税務署に提出します。会社員の場合は義務ではないようです。)
会社員がドイツで確定申告を行うメリットとしては、交通費、プライベートで入っている年金や仕事に関わる学び(授業料や受講料)なども必要経費として控除することができます。そして、年収から計算し、多く税金を納めていた場合には返金されます。
私は2017年、2018年はフリーランスでしたので、確定申告が義務付けられていました。お金のことで曖昧にしたくなかったため、税理士さんに頼み、収支などの情報のみ送り、後は全て税理士さんが行ってくれました。
税理士さんを使うメリットとしては、安心と信用、そして何より簡単で手間がかかりません。デメリットとしては、費用がかかる事、確定申告をするという経験と知識を得られないことでしょうか。
2019年は会社員として働いていたので、個人で確定申告をすることにしました。私の2019年の場合は約半年の間、職を失っていたこと。現在の仕事で交通費が多くかかっていること。などから納めた税金が戻ってくる可能性が大きかったのと、一度ドイツでの確定申告というものを経験しておきたかったという理由があります。
確定申告から多く納めた税金が返ってくるまで
会社員として働いている場合には毎月給料明細を会社からもらいます。年末の給料明細にはその年に得た収入から納めた各税金、年金等が記載されています。また翌年2月(※私の場合)にLohnsteruerbescheinigung=給与所得証明書⁉︎と言う、確定申告の対象の年に働いた期間、収入、納めた税金などをまとめた証明書を会社からもらいます。
この給与所得証明書を元に申告するのですが、私は初め【 WISO Steruer(https://www.buhl.de/steuer/)有料30€ 】というサイト(ドイツ語)を使用して3月中旬に確定申告のデータを作成しました。給与所得証明書に記載してある内容を打ち込むだけなので、それほど難しくはありません。
このデータを印刷し、3月下旬に管轄の税務署に郵送しました。すると4月中旬に税務署から書面での申告ではなく、データで申告してください。という手紙が届き、同じデータをメールで税務署の担当(今回の手紙に記載してあったメールアドレス)に送りました。
すると4月下旬に手紙が届き、メールではなく、対象のサイトなどからデータで送ってください。という内容の手紙をもらいました。そこには【 ELSTER(https://www.elster.de/eportal/start) 】というサイトが紹介されていたため、このELSRERを使用して、そのサイト内からデータを5月上旬に税務署の方に送りました。
5月末に税務署の方から確定と返金される金額の詳細の手紙が届き、6月あたまに無事に振り込まれました。
控除に記載した事項
- 交通費
- 講習会費用(指導者講習会)
- 語学学校費用
- プライベート年金
用意しておくと良いもの
- 個人情報(住所、電話番号、メールアドレス、税金番号や銀行口座など)
- Lohnsteruerbescheinigung=給与所得証明書
- 必要なサイト(私の場合は ELSTER(https://www.elster.de/eportal/start))
- 月々の収支をまとめた書類
- 領収書など
※重要
今回は私の経験談を紹介させていただきました。税金やお金に関してはとても重要になりますので、それぞれで必要な情報、書類、手続きを行うようにお願いいたします。