前回投稿したフランクフルトで行われたU9-国際大会の投稿の続きです。
今回は順位やサッカーについて書きたいと思います。
大会のレベルはとても高かったですが、この年代ではドイツ、またはヨーロッパの強豪クラブがすべて強い訳ではありません。
最終結果:
- 優勝:FCバイエルン・ミュンヘン
- 2位:TSV 1860 ミュンヘン
- 3位:KSVバウナタール(成人:5部リーグ)
- 4位:TSGビーゼック(成人:7部リーグ)
- 5位:Spvgg.オーバーラード(成人:7部リーグ)
- 6位:SSVロウトリンゲン(成人:5部リーグ)
- 7位:SVマンハイム・バルトホーフ
- 8位:シュトュットガルター・キッカーズ(成人:5部リーグ)
- 9位:FSVマインツ05
- 10位:FCアウグスブルク
- 11位:バイリッシェ・フースバルアカデミー
- 12位:ビクトリア・グリースハイム(成人:5部リーグ)
- 13位:SKラピド・ヴィーン(オーストリア)
- 14位:FCザント・パウリ
- 15位:フォルトゥナ・デュッセルドルフ
- 16位:RBライプツィッヒ
ベスト16に進めなかった強豪クラブ
- マンチェスター・シティFC(イングランド)
- パルマ・カルチョ1913(イタリア)
- ベンフィカ・リサポン(ポルトガル)
- バイヤー04レバークーゼン
- ボルシア・メンヒェングラードバッハ など
参加チーム:全48チーム
強豪クラブが上位に入れない理由:
子供とわかりながらもマンチェスター・シティFCやFCバイエルン・ミュンヘンなどのチャンピオンズリーグ常連クラブには必然的に注目が集まります。結局はFCバイエルン・ミュンヘンの優勝に終りましたが、他のブンデスリーガのクラブは上位に食い込めず、予選通過できないクラブもありました。
年代が上がるにつれて、ブンデスリーガのクラブに街クラブが勝つことは困難になります。その理由のひとつに移籍、スカウト、地域などの理由が考えられます。各クラブにおける日常の練習や育成はもちろんですが、ドイツでは移籍によって、強いクラブがより強くなる傾向があります。それはネガティブな意味はなく、それぞれのクラブがレベルや役割、目標を把握して、その年代において日々活動をしていることが考えられます。
U9の大会に参加した子供たちは、現段階で8歳以下の子供たちです。日本で言うところの小学生2年生以下になります。この年代から練習のために1~2時間かけて遠くのクラブに通うのはとても負担がかかると考えれ、クラブによって年代によって在籍する選手の住む地域、練習場からの距離は制限されています。
アイントラハト・フランクフルトは昨シーズンからU10が設立され、U9以下のチームは保有していません。私たちのクラブはアイントラハト・フランクフルトのパートナークラブになり、この大会でも5位という好成績を納めました。来シーズンや数年後にアイントラハト・フランクフルトへと移籍することは容易に考えられます。ちなみに4位に入ったTSGビーゼックもアイントラハト・フランクフルトのパートナークラブになります。
この年代のサッカー:
7対7(オフサイドなし:15分1本)で行われたこの大会では 3-3+GK のシステムで行っていたチームが多かった印象です。しっかりポジションを取り、大人のサッカーをするチームもあれば、イケイケガンガンで元気よく戦うチームもありました。しかし、団子になることはなく、また1人の中心選手が1人でドリブルで運ぶという場面もありませんでした。
サイドチェンジという場面はあまり見られませんでしたが、幅を使いながら縦を狙う、1対1の攻防、クロスからのシュート、ロングシュート、裏と取る動きなどは多く見られました。
総じて、止める・蹴る・1対1・シュート・GK・ポジショニングに関してはなかなか日本では見られないレベルだったのではないかと思います。