U19ブンデスリーガ(ユース1部)も終了し、夏からは現U19の選手たちは成人のチーム/リーグへ、現U18の選手はユース年代の集大成のU19リーグへと移行します。
育成大国とも言われたドイツですが、実際にクラブレベルではどれくらいの選手が育ち、U19まで残るのでしょうか。今回は、ヘッセン州に本拠地を置く、アイントラハト・フランクフルトのU19チームについて調べてみました。
まずは簡単なクラブの紹介:
トップチームには長谷部誠選手が所属しています。長谷部選手を始め多くの外国籍の選手が所属するクラブです。近年はヨーロッパリーグ出場(2018/2019はベスト4)、ポカール優勝(2017/2018)など成績を残しています。
U19について:
2018/2019シーズンは10位(14チーム中:※12位以下3チームが降格)、近年は11、6、10、8位と常にトップリーグには在籍しているものの降格危機や中位の成績に終っています。
U19に所属する選手について
- 人数:27名(キーパー:3名 / フィールドプレーヤー:24名)
- 学年:U19(2000年生まれ):11名 / U18(2001年生まれ):16名
現在のアイントラハト・フランクフルトの育成はU19からU10まで計9チームあり、U15以上の4チームが強化部、U14以下の5チームが育成部となります。
まとめ
上記の表からわかるように毎年のように新しい選手が移籍してきます。9歳や10歳のときにクラブに所属していても、そこから最後まで残る選手は0~2名、半分以上の選手がU15以上の強化部から所属になります。
U17以下は各学年ごとにチームがあるので、多くの選手が所属していますが、U18というチームがないため、U17からU19に上がるときに多くの選手がチームを去ることになります。
クラブとしてもしっかりと哲学をもって、育成・強化を行いつつ、地域で良い選手がいたら移籍をして競争が生まれる。クラブと地域の関係や中学生年代・高校生年代での移籍と競争の差が大人になってからの日本と世界の差の要因のひとつではないかと個人的には感じています。